2011年11月27日、豪AAP通信によると、韓国・釜山で29日に開幕する経済協力開発機構（OECD）主催の第4回「援助効果ハイレベルフォーラム（HLF4）」を前にオーストラリアのラッド外相が「中国は秘密にしている対外援助計画を公開すべきだ」と述べた。28日付で環球時報が伝えた。

【その他の写真】

途上国への開発援助に関する国際ルールなどについて話し合うHLF4には、世界160カ国・地域からラッド外相のほか、米国のクリントン国務長官、韓国の李明博（イ・ミョンバク）大統領、国連の潘基文（バン・キムン）事務総長ら閣僚級を含む約2000人が参加する予定。会期は11月29日〜12月1日。

これに先立ち、ラッド外相はHLF4では各国の国際援助の透明性や責任感の向上、国際協調の強化について話し合いたいとの意向を示した上で、「中国は秘密にしている対外援助を公開し、もっと国際的な審査を受けるべきだ」と指摘、中国やインドといった「新興ドナー（援助国）」のフォーラムへの参加と協調を促した。

記事によると、中国の年間の対外援助額は40億ドル（約3120億円）を超えており、オーストラリアとほぼ同じ規模。だが、中国の援助実態を国際社会が把握できないことから、「秘密裏に動いている」との見方が広まっていた。（翻訳・編集/NN）