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NHKが再び731部隊の真実に迫る番組を放送、中国メディア「日本のテレビ界の良心」

人民網日本語版    2018年1月29日(月) 16時50分

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NHKがこのほど、戦時中、中国の東北地方でひそかに人体実験を伴う細菌兵器の開発を行った731部隊の真実に迫るドキュメンタリーを再び放送した。

NHKがこのほど、戦時中、中国の東北地方でひそかに人体実験を伴う細菌兵器の開発を行った731部隊の真実に迫るドキュメンタリーを再び放送した。中国メディアが伝えた。以下はその内容。

日本の専門家は、NHKが旧日本軍の中国侵略という戦争犯罪を紹介する番組を勇気を持って放送したことを評価しながらも、日本が歴史の真相を完全に明らかにし、それを認めるにはまだほど遠いとの見方を示している。

放送されたドキュメンタリーは「731部隊 人体実験はこうして拡大した(前編)/隊員たちの素顔(後編)」で110分。音声記録や米国で公開されている部隊に関する文書、史料など、山ほどある動かぬ証拠が紹介され、旧日本軍が犯した悪行を網羅的かつはっきりと伝えている。

ドキュメンタリーでは、ロシアで見つかった極東部の都市・ハバロフスクで行われた旧日本軍に対する裁判の音声記録を中心に紹介して、旧日本軍が国際社会で禁止されている細菌兵器の研究開発を行い、中国の一般人を使って人体実験をしていたという残忍な悪行を明らかにしている。

NHKの製作チームは、中国東北地方の731部隊基地の跡地や米国の資料管理機関、日本の各大学の歴史資料館などにも足を運んで取材したほか、専門家や731部隊の元隊員とその遺族などを訪ね、数百点の貴重な資料を手に入れた。

同ドキュメンタリーは日本テレビ界の「良心」と呼ばれており、自国の悪行を勇気を持って明らかにする姿勢を評価する声が上がっている。日本の複数の専門家は取材に対して、NHKのドキュメンタリーは真剣な態度で作られ、事実を伝え、旧日本軍が中国を侵略したという戦争犯罪を認めるその勇気は評価できるとの見方を示した。

731部隊の問題を研究する森正孝氏は、「日本の教育界やメディアは戦争に関する歴史を伝える際は、往々にして広島や長崎に原爆が落とされたことなどの被害にだけ焦点を合わせる。一方、旧日本軍が犯した残忍な罪を紹介するドキュメンタリーなどの番組はほとんどない」と指摘している。

そして、「日本政府と密接な関係にあるとずっと見られているNHKが加害者としての戦争の歴史と向き合ったことには大きな意義がある。NHKは昨年に『731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験〜』と題するドキュメンタリーを放送した後、右翼勢力の攻撃や嫌がらせに遭ったものの、それに屈することなく、さらに真実に迫る内容の続編を今回放送した。製作チームの歴史に対する断固とした姿勢には感服させられる」との見方を示した。

1941年に家族と共に中国へ渡り、日本が敗戦した後、中国の東北人民解放軍に参加した経験を持つ山辺悠喜子さんはここ40年、731部隊の戦争犯罪を明らかにする活動に力を入れている。そんな山辺さんは取材に対して、「このドキュメンタリーは、日本が認めようとしない侵略の歴史を社会に公開し、その歴史を否定する人を含む社会全体の注目を集めた。映像を通して、その歴史について何も知らない若い世代に真相を伝えたということは、非常に貴重なこと」と評価した。

しかし、専門家は、「日本政府は依然として戦争の歴史を歪曲、美化しようとする姿勢を示しており、日本が歴史の真相を完全に明らかにし、それを認めるにはまだほど遠い」と指摘している。

森氏は、「第二次安倍内閣以降、歴史の真相を歪曲、粉飾しようとする姿勢が一層強まった。そして、安倍首相を支持する右翼団体が台頭し始め、メディアや教育界など関連の分野に対する影響力も拡大し続けている。現在、歴史の教科書では、加害者として戦争の歴史を紹介する内容が減り続け、その歴史を示す資料なども歴史資料館から撤去されている。若者が加害者としての歴史に触れ、理解する機会は奪われ、日本社会の歴史認識の現状は非常に危険」とし、「最も基本的な歴史認識の道に戻らなければ、日本が隣国と本当の意味での信頼関係、友好関係を築くのは難しい」と指摘している。

山辺さんも、「今肝心なのは明らかにされた真相をいかに利用して、戦争を美化し、侵略行為を全く反省しない安倍政権に反撃するか。そして、いかに真相を広く伝え、それを日本人全体の共通の認識にするかだ。しかし、現状から見てそれらは非常に難しい」と指摘している。

東京大学の石井明名誉教授は、「ドキュメンタリーは、音声記録などの歴史資料を通して、病気の人や負傷者を救うことを志して医者になった人が、細菌の培養や人体実験をするようになった暗い闇を紹介している」としながらも、「石井四郎などの元731部隊隊員は当時、真っ先に日本へ逃げて帰り、米軍に細菌兵器開発データなどの資料を渡し、東京裁判で制裁を受けることから逃れた。731部隊の元隊員であることを隠して、その後医学界の大物になった人も多くいる。日本の医学界は731部隊、ひいては太平洋戦争とどのように関わったのかということについての真相を探り、明るみにする必要がある」と指摘した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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