韓国の小学校教師が実施した“身分制クラス”が波紋、しかしネットは好意的な反応「面白いクラス運営」「何の問題もない」

Record China    2018年1月31日(水) 12時50分

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29日、担任を受け持った児童らを「王」や「奴婢」など5階層に区分した「身分制クラス」を運営したとして、韓国・忠清北道清州の小学校教師が物議を醸している。資料写真。

2018年1月29日、担任を受け持った児童らを「王」や「奴婢」など5階層に区分した「身分制クラス」を運営したとして、忠清北道(チュンチョンブクド)清州(チョンジュ)の小学校教師が物議を醸している。韓国・聯合ニュースが報じた。

この「身分制」は、教師Aが昨年担任を受け持った5年生のクラスの黒板の右に「今日の私の身分は?」という表を作り、児童らを「王」「貴族」「中人」「平民」「奴婢」という五つの身分に区分するというもの。その後の注意の数により身分が降格することもあったという。

ある児童の保護者によると、この他にも他クラスの児童とは放課後などいかなる場合にも話をしてはならず、話しかけられることも処罰の対象としていたそうで、「処罰」は身分降格やPT体操(精神強化・体力強化訓練の一種で軍隊式訓練)、授業の復習などだったとしている。

学校側の調査の結果、同規則は「他のクラスの児童と話をしない」「おしゃべりしない」「異性関連の話の禁止」「友人間の交際話の禁止」「けんかしない」「下品な言葉の使用禁止」などで、もともとは5年生全体の規則だったというが、教師Aのクラスで最も長く適用されていたという。学校側は「学校レベルで放課後や校外で他のクラスの児童と交流を阻止した規則ではない」とし、「子どもたちがこれを知らずに放課後にも規則を守っていた」と釈明している。

身分制については「児童が注意回数を視覚的に確認して気をつけるようにしたもの」と説明。「王より下の身分についてはその日の内に復帰させ、『家で復習してくる』という児童のみ翌日に身分を復帰させた」と伝えている。また、PT体操についても「貴族10回、中人15回など階層別に回数を決めてやらせ、その後、身分を王に上げて帰宅させた」とし、復習に関しては「注意1回だと身分変動はなく5回の復習。注意2回以上の児童は身分降格とともに貴族は1ページ、中人は2ページなど、各身分に該当する分量を復習させるようにした」と説明している。

なお、教師Aは「注意4回以上で身分が降格するのは1カ月に1回程度で、ほとんどは王や貴族の身分にとどまり、平民と奴婢の身分に降格した児童はいなかった」と釈明しているとのこと。

現在、警察では教師Aの情緒的な虐待に関する部分を調査しており、今後はPT体操などが身体的な虐待に該当するかどうかについても調査していく予定だ。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「教師に児童への人格教育を強く求めた結果。正直なところ、児童が間違いを犯した時の対応として現実的な措置などない」「確かに『他クラスの児童と話してはいけない』とか、『奴婢』との言葉を使ったのは浅はかだったと思うけど、虐待とまではいかないのでは?」「面白いクラス運営。こうなったら民主主義らしく『賛成』『反対』で投票しよう」など学校や教師を擁護する声が目立つ。

さらに「モンスターペアレント」を挙げ、「歴史の時間に出てくる賞罰点制みたいだけど、この国では教師が熱心に何かしようとすると保護者にやられてしまう」「何の問題もないのに、頭のおかしい保護者のせいで大問題に発展」などと指摘する声も上がった。(翻訳・編集/松村)

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