2018年1月29日、米華字メディアの多維新聞は、28日に中国・北京で行われた日中外相会談について「河野太郎外相の抗議が王毅（ワン・イー）外相に無視された」と伝えている。

記事はまず、就任後初めて中国を訪問した河野外相が、王外相、李克強（リー・カーチアン）首相、外交部門を統括する楊潔●（ヤン・ジエチー、●は竹かんむりに褫のつくり）国務委員と会談したことを紹介し、「争いのある分野における日中の意見の相違の深刻さが示された」と伝えた。

河野外相は王外相との会談で、沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域を中国軍の潜水艦が航行した問題について「日中関係改善を阻害しかねない事態を引き起こすべきではない」と抗議した。記事によると、王外相はこれに正面から答えず、逆に警告の意味を込めて「日本は中国に対する認識を心の奥底からしっかりと把握すべきだ」と述べたという。（翻訳・編集/柳川）