国家住建部の高官、金持ち村の「1トンの黄金牛」を「美徳に背く」と痛烈批判―中国

Record China    2011年11月22日(火) 10時57分

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19日、中国住宅都市農村建設部政策法規司の徐宗威司長は、中国一金持ちの村に設置された重さ1トンの黄金牛を「伝統的美徳に背く」と非難した。

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2011年11月19日、中国住宅都市農村建設部政策法規司の徐宗威(シュー・ゾンウェイ)司長は昆明で開かれている「住居と資源フォーラム」に参加し、「住居環境における建築文化の表現」と題した講演のなかで、中国一裕福な村、華西村でつくられた「黄金牛」を痛烈に批判した。20日付で新聞晨報(電子版)が伝えた。

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江蘇省の華西村に先月オープンした高さ328メートルの高層ホテル「華西竜希国際大酒店」。村民が1世帯あたり1000万元(約1億2000万円)ずつ出し合って建てられた超高級ホテルのロビーに、重さ1トンの黄金でできた時価3億元(約36億円)の牛の像が設置されて話題になった。徐司長は「華西村は金持ちになった。だが黄金の牛をつくるという行為は中国の伝統的美徳に背いている。金持ちになったのなら、その金で西部地区の貧困家庭の子供や住民たちを助けることができるはず。黄金のかたまりを置いているのが、美しいのだろうか?」と発言した。

また、中国の建築文化の現状を「自然から遠く、生活からも遠く、民族からも遠く、伝統文化からも遠い」ことから「四遠」と表現。さらに「公務員に近づき、利益に近づき、虚栄心に近づき、西洋化に近づいている」として「四近」という言葉も用いて嘆くと同時に、奇抜な設計や豪華な装飾の建物や超高層ビルを「単に虚栄心を満たすためのものだ」と非難した。(翻訳・編集/本郷)

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