中国の学校で教える日本人女性「日本文化って何だろう?中国で改めて知る日本」―中国メディア

人民網日本語版    2018年1月28日(日) 0時0分

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中国江蘇省泰州市民興実験中学で日本語を教えている近藤千晶さんが学校での様子についてつづった。

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中国江蘇省泰州市民興実験中学で日本語を教えている近藤千晶さんが学校での様子についてつづった。以下はその内容。

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泰州市民興実験中学は小中高一貫校です。私は高等部の日本語選択クラスの生徒(16クラス・約900名)に日本文化と会話を教えています。生徒たちは第一外国語として日本語を勉強しています。配属先がある泰州市は江蘇省の省都南京から鉄道で約1時間半の場所にあります。

今回は8月末に派遣されてからこの3カ月間の活動についてお話しします。私は現在、1年生は会話を、2・3年生では日本文化を教えています。私の授業は各クラス2年生が週に1回、1・3年生は2週間に1回あります。日本文化の授業では今までに日本の高校や地理、お月見などの年中行事について紹介しました。

一番盛り上がったのはアニメの授業です。生徒の要望で取り上げました。生徒たちはアニメが大好きです。しかし、私はアニメにあまり詳しくありません。そこで、授業の前半は日本人に親しみのある『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』のキャラクターの名前を紹介しました。生徒たちはこれらのアニメを知っているのですが、中国ではキャラクターは中国名で知られています。日本語の名前は初めて知ったようでした。授業の後半では生徒たちに好きなアニメの名前を発表してもらいました。どのクラスでも、『名探偵コナン』『ONE PEACE』『NARUTO』『テニスの王子様』などの作品名が上がりました。他にもたくさんの作品名が挙がりました。最近生徒たちに一番人気があるのは『東京喰種』です。普段の授業ではなかなか発表しない生徒も一生懸命発表をしました。好きな理由も発表してくれた生徒もいました。好きなアニメについて熱弁する姿がとても心に残っています。やはりアニメの力はすごいなと思いました。アニメは日本文化を知る手段として大きな役割を担っています。

11月末には全クラスで浴衣を着る授業を行いました。JICA北京事務所から借りられた浴衣の数に限りがあったため、希望者のみが着ました。着ない生徒は着る生徒の手伝いをするように指示しました。生徒たちは初めて見る実物の浴衣に興奮気味でした。配属先は男子が多く、男性用の浴衣の数が少なかったため、余っていた女性用の浴衣を着たいと言って着た男子もいました。女子でも、男性用を着たいと言って着た子もいました。私自身、浴衣の着付けを実際に行うのは初めてで、今回の授業は私にとっても勉強になりました。

日本文化について生徒たちに教えるために授業準備をする上で、改めて知ることもあります。私は日本文化を教える上で、「伝統的な日本」と「現代の日本」の両方について生徒たちに伝えることを意識しています。これからもキラキラした目の生徒たちに支えられながら活動を頑張ります。(提供/人民網日本語版

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