韓流に続き、中国がヒップホップ禁止令―米メディア

Record China    2018年1月24日(水) 15時20分

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中国で娯楽番組に対する新たな禁止令が出された。習近平政権はメディアや娯楽・文化に対する締め付けを年々強めている。写真はラップ歌手のGAI。

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2018年1月23日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、中国で娯楽番組に対する新たな禁止令が出された。習近平(シー・ジンピン)政権のメディアや娯楽・文化に対する締め付けが年々厳しくなっている。

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新たな禁止令では、「党に批判的な俳優」「低俗、俗悪な俳優」「思想や品格が低い俳優」「スキャンダルやモラルに問題のある俳優」は起用しないと四つの基準が示されている。当局はまた、入れ墨(タトゥー)を入れている芸能人や退廃的な芸能人、ヒップホップカルチャーやサブカルチャーなどを番組で扱わないよう明示しているという。

この禁止令は1月19日から中国のSNSで拡散され、多くのネットユーザーに衝撃が走った。あるネットユーザーは「本当にこの基準が使われたら、芸能人の半数は業界から締め出されることになるのでは」とやゆしている。

そして同日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で400万人を超えるフォロワーを持つ中国の人気ラップ歌手・GAI(周延)は湖南衛星テレビの音楽番組を突然欠席。中国版ツイッターのアカウント名が「超級無敵GAI」から「GAI周延」に変更され、プロフィールから「ラップ歌手」の文言が消された。いずれも禁止令の影響ではないかとみられている。

中国ではこのほど、ラップ歌手PG Oneが発表した楽曲「聖誕夜」の歌詞があまりに過激で、女性蔑視や違法薬物の使用を連想させると官制メディアなどから批判されていた。また、PG Oneと人気女優リー・シャオルー(李小[王路])の不倫疑惑が世間を騒がせていた。今回のヒップホップ禁止令にはこれが影響しているとの見方もある。

中国では娯楽番組に対する禁止令が、2012年の「禁止令1.0」、14年の「禁止令2.0」、16年の「禁止令3.0」とこれまでもたびたび出されてきた。そのほかにも、16年に韓国が高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備を発表したことをきっかけに中韓関係が冷え込んだ際には「韓流禁止令」も出された。(翻訳・編集/岡田)

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