中国人の冷めない火鍋愛―中国メディア

Record China    2019年12月15日(日) 16時50分

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11日、中国メディアの中国新聞網は、データを引用して「中国人がどれほど火鍋好きか」について紹介した。

2019年12月11日、中国メディアの中国新聞網は、「中国飯店協会」や登記情報の閲覧可能なWebサービス「天眼査」などが公表しているデータを引用して、「中国人がどれほど火鍋好きか」について紹介した。

記事によると、中国国内で12万社以上の業者が「火鍋」を取り扱っているという。2019年だけでも、「火鍋」関連企業が約1万2000社増加しており、平均で1日当たり30軒の火鍋店が開業している計算になるという。また、今年7月に「中国飯店協会」が発表した「2019年中国餐飲業年度報告」のデータによると、2018年の中国全土の飲食業界の収入4兆2716億元(約65兆9000億円)のうち、20.5%に当たる8757億元(約13兆5000億円)が火鍋関連による収入で、2019年の収入も約9600億元(約14兆8000億円)に上ると予想され、2020年に1兆元(約15兆円)の収入を稼ぐ可能性もあるという。

記事によると、「火鍋之都」との異名を持つ重慶市は、全国各地の火鍋店の店舗数ランキングで、四川省、陝西省、山東省に次ぐ4位だという。この件について、重慶市火鍋協会は「火鍋店の店舗数だけで重慶の火鍋すべてを語ることはできない」「重慶市には国内でも一、二を争う『重慶火鍋の産業チェーン』がある。火鍋店の他に火鍋用の調味料やスープの素などの生産工場など、上流から下流までの過程を全て含めた産業チェーンには、約500億元(約7700億円)の価値があり、56万人が従事している」と記者に回答したという。また、重慶大学が発表したデータによると、重慶市内の内環地区は「火鍋店をわざわざ探さなくても、火鍋店の方から探しに来る」と言われるほど、火鍋店が密集しており、1平方キロメートル当たり21.7軒存在し、200メートルごとに1軒の火鍋店が営業している計算になるという。ほかにも、重慶市商務委員会のデータによると、海外出店した重慶の火鍋業者も多く、米国、カナダ、シンガポールロシアなどに累計200店舗あるという。

記事は最後に、2017年6月に約2年の歳月を経て決着した四川省成都の火鍋店「小龍坎(シャオロンカン)」の商標侵害訴訟や、国内12万社の火鍋関連業者のうち商標権を自社で管理しているのは約2000社しかいないという天眼査のデータを引用し、「『小龍坎』が特別なのではなく、起業や開店の段階でブランドや商標登録などの法的手続きを怠る経営側の意識の低さが、火鍋業界に『李鬼(※偽物の例え、『水滸伝』の中で英雄・李逵(りき)の偽者に化けた男の名前)』を長く紛れこませている原因だ」と分析し、「上場の前に商標を」と注意を促した。(翻訳・編集/原邦之

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