フィリピン、スカボロー礁めぐる米中の争い「関与しない」―米メディア

Record China    2018年1月22日(月) 15時10分

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21日、米軍のミサイル駆逐艦が、中国とフィリピンが領有権を争い、中国が実効支配する南シナ海のスカボロー礁の12カイリ内を航行したことに、中国政府が「強烈な不満」を表明したことについて、フィリピン政府は「関与しない」立場を表明した。資料写真。

2018年1月21日、米自由アジア放送(RFA)の中国語版サイトによると、米軍のミサイル駆逐艦が、中国とフィリピンが領有権を争い、中国が2012年から実効支配する南シナ海のスカボロー礁(中国名:黄岩島)の12カイリ(約22キロ)内を航行したことに、中国政府が「強烈な不満」を表明したことについて、フィリピン政府は「関与しない」立場を表明した。

中国政府は20日、米海軍のミサイル駆逐艦「ホッパー」が17日、スカボロー礁の12カイリ内を航行したことを受け、「強烈な不満」を表明し抗議した。

中国外交部の陸慷(ルー・カン)報道官と中国国防部の呉謙(ウー・チエン)報道官は20日にそれぞれ談話を発表し、「米軍艦は中国の南シナ海における主権を侵した」と非難。中国海軍が米軍艦を識別調査し、警告を与えて追い払ったと主張した。

報道によると、米国が、中国が南シナ海で実効支配する島しょの12カイリ内に入ったのは、トランプ政権の発足以来4回目だ。米国防総省は今回の航行についてコメントを出していないが、米軍当局者は米メディアの取材に対し、「航行の自由」作戦ではなく「無害通航」だとの認識を示したという。

こうした問題を受け、フィリピンのハリー・ロケ大統領報道官は21日、「フィリピンのスカボロー礁に対する領有権主張は国際法の下で認められている」とした上で、「スカボロー礁をめぐる米国と中国との争いに関与するつもりはない。米国は自らの利益を守ることができる」と述べた。(翻訳・編集/柳川)

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