シャンシャンの公開時間が延長、「かわいさが正義」のパンダ外交、世界で高い人気を誇る―中国メディア

人民網日本語版    2018年1月21日(日) 21時0分

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中国の「最も愛くるしい外交官」として、日本で人気を集める「シャンシャン」だけでなく、全世界にファンがいるパンダ人気は侮ることができないほどだ。

東京都の小池百合子知事は12日、東京上野動物園の赤ちゃんパンダシャンシャン(香香)」を観覧する場合、これまでは抽選制度を採用していたが、今年2月からは先着順で整理券が配られるようになることを発表した。これにより、一日の観覧者は2000人から9500人に増えることになるが、観覧時間は1〜2分ほどに制限される。

朝日新聞は「上野動物園のジャイアントパンダの赤ちゃん『シャンシャン』の一般公開の時間が午前9時45分から午後4時45分までとなり、観覧時間を7時間にまで延ばすこととなった」と報じた。今や「ネット有名人」となっている「シャンシャン」もみんなのために、多少のサービス残業はやむを得ないということだろう。

日本のネットユーザーたちはツイッター上でこの情報を投稿しており、あるネットユーザーは、ライブカメラで「シャンシャン」を見た後で、「シャンシャンめっちゃ動いてるやん、見ていて楽しい」と感想を書き込んでいる。

また、上野動物園をまだ訪れていないネットユーザーは、「上野動物園に子パンダ見に行きたいです」との声を寄せた。

写真シェアサイトのインスタグラムでは、すでに「シャンシャン」がハッシュタグで使用されており、そのハッシュタグには多くのネットユーザーが投稿したさまざまなかわいらしい「シャンシャン」の写真がある。15歳のある日本人の女の子は「シャンシャン」の写真をプロフィール画像として使用しており、「みんな、シャンシャンが大好き」という文章を添えている。

昨年12月19日、上野動物園で6月に生まれた赤ちゃんパンダ「シャンシャン」の一般公開がスタートした。大勢の来園者が訪れることで「シャンシャン」にストレスがかかることを考慮し、同園は事前申込・抽選制を採用し、観覧客数は1日400組限定で、1組につき5人以下とした。一般公開がスタートした19日は平日だったにもかかわらず、1万8000組の観覧応募があり、当選倍率は45.8倍となった。

そのほか、多くの人が「シャンシャン」を目にすることができるように、上野動物園は同日、パンダライブ配信チャンネルを立ち上げ、ネット上で「シャンシャン」のリアルタイムの映像を配信した。同チャンネルの運営開始初日におけるパソコンとスマホの再生回数は115万回を超え、ライブ配信を請け負っていた日本の動画サイト運営企業の株価が一気に上昇した。

日本経済新聞の公式サイトでは、「事前申込・抽選制は暫定的な方法で、2月以降はシャンシャンの体調を見て、観覧時間を適度に延長する」と伝えた。現在、「シャンシャン」はしっかり食事をとり、元気いっぱいで、「大人気の状態」にも慣れ始めており、加えて日本人の「シャンシャンブーム」は全く収まる傾向もみられないため、園側は「シャンシャン」の観覧時間の延長を決めた。

中国の「最も愛くるしい外交官」として、日本で人気を集める「シャンシャン」だけでなく、全世界にファンがいるパンダ人気は侮ることができないほどだ。

2017年5月30日、「星雅(シンヤー)」と「武●(ウーウェン、●は雨かんむりに文)」がオランダ・レーネン市にあるアウヴェハンズ動物園で初めて一般公開された。この2頭の「VIP」はしっかり食事をとり、元気に活動しており、この「VIP」に相応しい生活環境を提供するため、同園は広さ3400平方メートルにも及ぶ、中国の古代宮殿風デザインのパンダ館を建設した。

同年6月24日、「夢夢(ムンムン)」と「嬌慶(チアオチン)」の2頭が飛行機でドイツの空港に到着し、ベルリン市長や駐ドイツ中国大使などの要人たちが出迎えた。米ニューヨーク・タイムズ紙は、「ベルリンの人々が中国から来た2頭のパンダを熱烈に歓迎した」とし、「2頭を乗せた特別車両を警察車両が先導し、『夢夢』と『嬌慶』は空港から動物園まで、赤信号で待たされることもなくスムーズに移動した」と報じた。

ドイツのメルケル首相はこの2頭のパンダがドイツと中国の友好関係を支える「特別外交官」だとした。また、メルケル首相は、「ベルリンの人々はパンダの到来をずっと楽しみにしていた」と語った。

今年1月13日、フランスで初めて誕生した赤ちゃんパンダの「圓夢(ユエンモン)」が正式に一般公開された。同日、フランスのサン・テニャンにあるボーバル動物園パンダ館は大盛況となり、40社以上のフランス国内メディアがこのイベントを取材に訪れた。

中国の「パンダ外交」に応えるため、フランスのマクロン大統領は訪中の際、フランスの精鋭部隊であるフランス共和国親衛隊の馬1頭を寄贈した。フランス大統領官邸によると、今回のような「駿馬外交」はかつてない斬新な外交スタイルであるということだ。また、フランス通信社(AFP)は、「駿馬の寄贈は相手に対する尊敬を意味している」と伝えた。

あるネットユーザーは、「現在、世界で最も不平等な条約は、中国のパンダ租借条約といえる。パンダは借りるのが難しく、レンタル料は高く、育てるにはもっと多くのお金がかかる。このような条件にもかかわらず、世界各国が自国にパンダを招こうとする情熱は衰えない」と冗談交じりのコメントを寄せている。

もしかすると、パンダ1頭で交渉成立しない外交はないのかもしれない。もし成立しないとしたら、そのときは2頭使えばいいという冗談もネット上で言われているほどだ。

とどのつまり、「かわいさが正義」ということだろう。(提供/人民網日本語版・編集/YK)

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