Record China 2011年11月9日(水) 21時38分
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7日、中国政府系のシンクタンクが数年以内に中国の自動車生産・販売台数は年間5000万台に達するとの予測を発表したことを受け、自動車評論家の張志勇氏がブログで「そんな予測は中国にとって災難」と論じた。写真は6日、浙江省嘉興市で開催された自動車文化博覧会。
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2011年11月7日、中国政府系のシンクタンクが数年以内に中国の自動車生産・販売台数は5000万台に達するとの予測を発表したことを受け、自動車評論家の張志勇(ジャン・ジーヨン)氏が「5000万台の生産・販売規模は中国にとって災難」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。
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2009年、中国の新車販売台数は1360万台に達し、初めて世界一となった。10年も1800万台でやはり世界一。11年はさすがに2000万台を超えることはないだろうが、世界一の座を維持することは間違いないと断言できる。
実は多くの多国籍企業はこれほどの急成長を予測していなかった。そのため、これに見合う生産能力を確保しておらず、売り切れ状態が続いた車種も出たほどだ。それほど中国自動車市場の予測は難しいといえる。
だが、最近、政府系のシンクタンクである国務院発展研究センターが数年以内に中国の年間生産・販売台数は5000万台に達するとの予測を発表した。これは一体どんな概念なのか?例えば、3億人の人口を持つ米国では国民1000人当たりの自動車保有台数は約800台、年間販売台数は約1700万台である。一方、中国は人口約13億人、自動車保有台数は同約80台に過ぎない。
米中の市場規模だけを比較すれば、5000万台という数字も合理的であり、正常な範囲と言える。しかし、両国の国土はほぼ同じ面積でありながら、中国の都市化の進展具合や交通管理レベルは米国に遠く及ばない。それに、現在の北京の交通マヒ状態から考えて、年間1800万台の販売台数が2倍になったらどうなってしまうのだろう?
この楽観的な予測を受け、中国本土の自動車企業は今後5年以内に合計4000万台を超える年間生産計画を立てている。このうちの大部分が中国国内での販売を予定しているが、中国自動車市場の販売競争レベルがそれを簡単に許すだろうか?さらに言えば、5000万台が消費するガソリンの量を考えてほしい。中国社会にとって恐怖であることは間違いない。
民間の学者や企業が少々現実離れした予測をしてもそれほど大きな影響はないだろう。しかし、国有シンクタンクが5000万台などという大胆な予測を出せば、中国の自動車産業や自動車政策に与える影響は計り知れない。それはまさに災難であると言えるだろう。(翻訳・編集/HA)
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