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4日、重慶の名物、荷物運搬人「棒棒」が経済の発展やなり手の減少によって消失しかかっている。
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2011年11月4日、重慶市の3大名物の1つである「棒棒(荷物運搬人のことで、天秤棒一本で荷物を運ぶことからこう呼ばれるようになった)」が、経済の発展やなり手の減少によって消失しかかっている。韓国紙・朝鮮日報の報道を7日付で環球時報が伝えた。
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10年ほど前、重慶市の街角で「棒棒」と声を上げれば、5−6人の棒棒がすぐに駆け寄ってきた。しかし今は、苦労してようやく見つけることができるくらいにまで減ってしまった。「鍋料理」「美女」とともに重慶の3大名物に数えられていた棒棒は、いまや歴史の舞台から消え去ろうとしている。
坂や階段が多い重慶市では80年代以降、都市部へ流入したものの職を見つけられない農民工(出稼ぎ農民)が増えたことに伴い、棒棒の数も急増した。90年代中期の最盛期には、重慶市だけで10万〜50万人の棒棒がいたと推計されている。
しかし、製造業の発展と若者の教育程度の向上によって棒棒のなり手が急減。重慶社会科学院の最近の調査によると、棒棒の平均年齢は55歳にもなっている。また、自家用車の普及や宅配業者の発展によって、棒棒の仕事自体が減少していることも新規参入者が減った原因となっている。
棒棒の料金は、90年代の1元(約12円)から現在は5元(約60円)へと値上がりした。しかし、56歳のある棒棒は「物価上昇などが原因で毎月残せる金額は当時と同じ500元(約6000円)程度に過ぎず、生活は相変わらず非常に厳しい」と話している。(翻訳・編集/HA)
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