政府批判の活動家・艾未未に1億8500万円の追徴課税=支援の動き広がる―中国

Record China    2011年11月6日(日) 22時4分

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中国の一部ネットユーザーの間に現代芸術家、人権活動家の「艾未未氏に金を貸そう」という運動が広がっている。すでに240万元が集まったという。写真は中国国家税務総局。

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2011年11月、中国の一部ネットユーザーの間に現代芸術家、人権活動家の「艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏に金を貸そう」という運動が広がっている。すでに240万元(約2960万円)が集まったという。ボイスオブアメリカ、ドイチェ・ヴィレなど海外メディアが取り上げている。

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北京五輪メインスタジアムのデザインチームに加わったことでも知られる現代芸術家の艾未未氏。一方で政府の横暴に傷ついた人々を取材し世に伝える人権活動家の一面でも知られている。アラブの春、そして中国ジャスミン革命の呼びかけを受け、ネット規制や活動家への規制が強まった今年4月、当局に拘束された。

当局は艾未未氏が経営する企業の脱税が問題だったと発表しているが、81日間にわたる取り調べは人権活動に対するものが中心だったと艾未未氏は証言している。11月1日、当局は1500万元(約1億8500万円)の追徴課税を言い渡した。

支払えない場合には投獄される可能性もあるという。追徴課税に異議申し立てをすることも法律的には可能だが、その前にいったん税金を納めることが条件になる。艾未未氏の母・高[王英](ガオ・イン)氏はメディアの取材に答え、「所有する家を売ってお金を作る。ホームレスになってもかまわない」と発言した。

こうした報道を受け、民主化シンパ、人権活動シンパのネットユーザーたちが動き出した。中国政府のネット検閲の手が及ばないTwitterグーグルプラスなど海外SNSを中心に「艾未未氏に金を貸そう」との動きが広がっている。すでに240万元(約2960万円)が集められたという。(翻訳・編集/KT)

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