中国の衛星都市は全く機能せず、都市の人口増加問題は未解決のまま―英メディア

Record China    2011年10月27日(木) 6時22分

拡大

24日、中国では人口が急増する大都市の受け皿として期待されていた周辺の衛星都市が全く機能していないと英メディアが報じた。

(1 / 4 枚)

2011年10月24日、ロイター通信は、中国では人口が急増する大都市の受け皿として期待されていた周辺の衛星都市が全く機能していないと報じた。25日付で新華網が伝えた。

その他の写真

北京市郊外の通州区は再開発が進む市中心部に居住していた人々の移転先として都市化が進められたが、現在そこに住んでいるのは収入の少ない若者や他省から出稼ぎにやってきた労働者ばかりだ。北京はこの10年で人口が1000万人も増加、オーストラリアの総人口に匹敵するほど膨れ上がった。人口増加に伴う住居難などの問題を衛星都市・通州が緩和する予定だったが、全く機能していない。いまだに学校や医療機関ですら十分に備わっていないというのが現状だ。

大都市に人口が集中する傾向は世界的に見られ、とくに発展途上国で顕著となっている。国連の経済社会理事会が2010年3月に公開した報告書によれば、1950年の時点で世界の都市住民は約7億3000万人だったが、2009年には35億人にまで増加、40年後には64億人にまで増えると予測されている。

米コロンビア大学の中国都市問題専門家は、周辺の衛星都市は経済的に北京に依存しているため単なる郊外の住宅地となっていると指摘。まずは衛星都市を経済的に自立させ、通勤や通学、通院などが地元で済むようにしていくことが大切だとしている。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携