2011年10月19日までに、中国商務部などが制定に向けて準備を進めていた「自動車の強制廃棄標準規定」の草案がこのほど完成し、意見公募のため10月30日まで公開されている。早ければ年内にも正式に実施される見通しだ。中国の各メディアが伝えた。

草案では、タクシーやバスなどの営業用車両とマイカーを主とする非営業用車両に分けて使用上限年数を設定した。営業用車両のうち、軽自動車と小型車のタクシーおよび中型バスは8年から15年、非営業用車両のうち中大型バスは20年を上限とした。その他の軽自動車、小型車、大型車、特殊自動車に上限年数の規定はないが、累計走行距離の上限を60万キロとした。

また強制的に廃棄処分となるのは、使用年数や走行距離が上限に達した場合のほか、故障部位を修理しても関連する安全技術標準、排気ガス基準、騒音基準などの国家標準を満たせない場合や車検の期限切れ後、指定期間内に合格できなかった場合とした。

廃棄する際には、必ず指定の処理業者に依頼する必要がある。指定業者が廃車手続きを行った後、所有者は車両の登記証、ナンバープレート、車検証を持って公安の交通管理部門で手続きを行うことを義務づけている。（翻訳・編集/JX）