美しき中国・10の消えゆく遺産(3)60%が消滅したアバの湿地帯

Record China    2007年2月4日(日) 11時39分

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アバ・チベット族チャン族自治州に広がる広大な湿原は、これまでにその60%が消滅しているという。原因は地球温暖化のほか、農地として開発を行ったことによる。

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アバ(阿バ)・チベット族チャン族自治州は、四川省の西北部、青海・チベット高原の東側に位置する。面積8万4000平方キロメートルのこの自治州には、チベット族、羌(きょう)族、回族、漢民族など計約85万人が暮らしている。ここには中国で2番目に大きい草原があり、30万haにおよぶ国の高原沼沢湿地保護区がある。この一帯はあわせて草海自然保護区と呼ばれている。

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四川省自然資源研究所の楊一川(ヤンイーチュアン)研究員によると、この沼沢湿地は1930年代に比べて、少なくともその60%が消えてなくなっているそうだ。地球の温暖化によって湿地が草原となっている以外、非常に重要なのは人為的な要因である。1970年代、この場所で湿地を畑に変え、テンサイを植えることになった。そのために大規模に溝を掘って排水を行った結果、沼沢地は急速に消えてなくなったという。

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