後継争いの邪魔?習近平副主席の家族らが「北京を離れるよう」求められる―米紙

Record China    2011年10月14日(金) 6時7分

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9日、次期最高指導者に内定している習近平副主席を含む上層部の家族が、後継争いの妨げにならないよう北京を離れることを求められたと米紙が報じた。写真は3日、天安門前をパトロールする警察官。

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2011年10月9日、米紙ニューヨーク・タイムズは、次期最高指導者に内定している習近平(しゅう・きんぺい)副主席を含む上層部の家族が、後継争いの妨げにならないよう北京を離れることが求められたと報じた。11日付で米華字サイト・多維新聞が伝えた。

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記事は、米国のシンクタンク、ブルッキングス研究所ジョン・L・ソーントン中国センターの李成(リー・チョン)博士の話として、江沢民(こう・たくみん)前国家主席が北京の人民大会堂で行われた辛亥革命100周年記念式典で姿を現したことは、9月に朱鎔基(しゅ・ようき)前首相の発言録が発売されたことと同様の「政治的意味」を持っていると論じた。現在の指導部に対する国民の不満が日増しに高まる中、すでに引退した指導者たちが国の財政や外交、人事などに対する発言権を増大させようとしているというものだ。

記事によると、習副主席が次期最高指導者になることは江前国家主席も賛成し、確定したといえるが、中国共産党の最高意思決定機関である「中央政治局常務委員会」のメンバーについては様々な憶測が飛び交ってはいるものの、今年の夏までには決まりそうもない。

こうした不安定な政治的状況を受け、習副主席を含む上層部の家族たちが「北京から離れるよう」指示されたという。新たな人事を決める来年の「十八大」(中国共産党第18回全国代表大会)まで、家族らの活動が後継争いの妨げになることを避けるための措置のようだと記事は伝えている。(翻訳・編集/NN)

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