台北故宮の大プロジェクトが始動、展示面積を6倍に拡張=中華文明を一堂に―台湾

Record China    2011年10月9日(日) 9時5分

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7日、台湾観光の目玉である台北故宮。来客数の増加や故宮のさらなる変革を見越して新しいプロジェクトの始動が発表された。

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2011年10月7日、台湾の馬英九総統は台北の故宮博物院で「大故宮プロジェクト」の始動を宣言した。プロジェクトは300億台湾ドル(約755億円)を投入して拡張、新エリア開発を予定しており、馬総統はプロジェクトを必ず成功させるとしている。新華社が伝えた。

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台北故宮は1965年に台北郊外に完成し、現在までに4回の拡張工事を行ってきた。しかし展示スペースには限りがあり、1回に展示できる所蔵品数は3000点あまりで、3カ月に1回入れ替えを行うが、68万2000点にのぼる全ての所蔵品を展示するには28年もかかる。馬英九総統はこのプロジェクトにより数千年におよぶ中華文化の伝統を新しく発信していきたいとしている。

故宮博物院の周功●(ジョウ・ゴンシン、●=「金」3つ)院長は、故宮は中国からの旅行客にとって外せない観光地であり、この3年間来客数は増加し続け、2010年には延べ344万人に達し、今年は350万人を超す見込みで、現在の広さでは対応しきれないとしている。そのため広さを現在の9500平方メートルから6万4900平方メートルに拡張し、新館建設や建物の改築、改装も行うとしている。その他4.8ヘクタールの新エリアを開発し、エリア内には漢字博物館やショップなど各種施設が建設予定である。

呉敦義(ウー・ドゥンイー)行政院長(首相に相当)は発表の席で、台北故宮内の収蔵品は中華民族にとって重要な財産であり、台北故宮は総力をあげてプロジェクトに挑まなければならないとしている。また、前日には2015年の全館一般公開に向けて、台湾南部の嘉義の南分館建設が今月中旬より開始されると発表した。(翻訳・編集/TM)

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