中国の中産階級、購買力高まる=調査で判明―米メディア

Record China    2011年10月8日(土) 11時24分

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5日、ある調査により中国の中産階級の購買力が高くなっていることが分かった。写真は中国・浙江省にある男性専門のエステサロン。

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2011年10月5日、米ラジオ放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語版サイトによると、中国の中産階級の購買力が高くなっていることがある調査で分かった。生活に不可欠でない分野への出費意欲が高まっており、購買力の向上は中国の経済モデル転換に重要な要素となりつつあるという。

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香港貿易発展局が北京や上海など8大都市において中産階級に属する1600人を対象に調査を行ったところ、約80%が「3年前よりも外食や美容、ヘルスケア、旅行などに出費する意欲が高くなった」と回答。また、44%の人が「3年前と比べて日常的に外食するようになった」としている。55%が美容院の会員となっているほか、40%の人が海外(香港を含む)へ旅行に行く機会が増えたと答えた。国内を含めると平均して年2〜3回は旅行に行っているという。

米ワシントン・ブルッキングス研究所ジョン・L・ソーントン中国センターの李成(リー・チョン)博士は、「中国の中産階級の急速な成長は中国経済のみならず、世界経済の成長を促している」と指摘。さらに、中国の経済モデルを輸出型から国内消費型に転換させる重要な存在となりつつあり、中国経済が継続的に発展していくのにも不可欠な存在だと話した。

しかしその一方で、「中国の経済成長は環境保護をおろそかにしてはならない」とし、中国政府は未来を代償にして今日の発展を得るようなことをすべきではないとした。「一家に1台の自家用車を」といった20世紀的な思考で消費を見るのではなく、未来を見据えた消費を考えていく必要があると話している。なお、中国社会科学院の調べでは、09年時点で中国の中産階級は2億4300万人。全人口の23%を占める。(翻訳・編集/岡田)

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