<楼蘭の謎>広大なかんがい農業の跡、王国滅亡の原因は水不足か―新疆ウイグル自治区

Record China    2011年10月3日(月) 19時35分

拡大

2日、現在の中国新疆ウイグル自治区にあるシルクロードのオアシス都市として栄えた楼蘭の遺跡から、かんがい用水路などが発見された。農業活動が行われていたことを示す新たな証拠として、注目を集めている。写真は楼蘭遺跡。

(1 / 4 枚)

2011年10月2日、現在の中国新疆ウイグル自治区にあるシルクロードのオアシス都市として栄えた楼蘭の遺跡から、かんがい用水路などが発見された。農業活動が行われていたことを示す新たな証拠として、注目を集めている。新華網が伝えた。

その他の写真

中国科学院地質・地球物理研究所の秦小光(チン・シャオグワン)研究員らのグループが、200〜1000メートルごとに規則正しく真っ直ぐに区分けされた大規模な農地跡のような地域を発見。地表の石こう層の土壌サンプルを分析した結果、イネ科の花粉などが含まれていた。粒の大きさから穀物などの農作物である可能性が高いとみられている。

秦研究員は「古代楼蘭で高度に発達したかんがい農業が行われていたことを示すもの。少なくとも100年以上は続いていた」と指摘。また、「当時は幅10〜12メートル、深さ1.6メートルの運河があり、水資源が非常に豊富だったことも分かっている。その後、次第にそれが乏しくなり、かんがい農業が廃れたことが楼蘭王国滅亡の原因の1つではないか」との見方も示している。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携