2011年9月29日、中国陸上競技のスターアスリート、劉翔(リウ・シアン)選手が上海市体育局青年団委員会の副書記に任命されたことが分かった。上海市体育局と上海師範大学共催の慰問イベントの席で発表された。劉選手は上海市の出身。今年8月に世界陸上競技選手権大会で銀メダルを獲得したばかり。現代金報の報道。

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04年のアテネ五輪で、アジア人としては初の陸上短距離競技(110m障害)で金メダリストとなる。08年、祖国で開催された北京五輪では予選段階で競技を棄権。そして先月、韓国・大邱で開催された世界陸上で再び銀メダルを獲得し、健在をアピールした。アスリートとしてまだまだ可能性のある28歳。それなのに、「劉選手はお役人さんになってしまったのか」―イベント会場の来場客からはこんな無言の声が漏れていた。しかし、体育局の説明によると、劉選手は公務員となったわけではなく、副書記の職も常勤ではないとのこと。現在、同局の副書記は5人が在籍しているが、うち4人が本職と兼任する形であり、具体的な職務が決まっているわけではないが、スポーツ界の優秀な人材に国家事業を継承してもらう意味で有意義な人事と説明している。

この日、副書記としてステージに立った劉選手はTシャツにデニム、スニーカーというラフな出で立ち。壇上でスポーツ界に託す提案書を読み上げている最中、会場から笑い声が漏れると、「僕、読み間違えた？」と、不安げな様子を見せた。(翻訳・編集/愛玉)