世界で反響の「#Me Too」運動、泣き寝入り多い中国でもついに?―米華字メディア

Record China    2018年1月18日(木) 16時20分

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18日、米華字メディアの多維新聞が、中国人女性がインターネット上でセクハラの告発を行い、加害者が処分されたと伝えた。資料写真。

2018年1月18日、米華字メディアの多維新聞によると、中国人女性がインターネット上でセクハラの告発を行い、加害者が処分されたと伝えた。

1月11日、北京航空航天大学は調査の結果、セクハラが事実だったとして、告発を受けた陳小武(チェン・シャオウー)教授の教員資格を取り消すと発表した。

中国教育部も14日、陳教授の「長江学者」の称号を取り消し、「長江学者奨励計画」の奨励金の取り消し、及びこれまで支払われた奨励金の返金を求めることを決定した。また、学校が陳小武と締結した「長江学者」特別教授の契約も解除するという。

この事件が発覚したのは2018年1月1日のこと。以前、北京航空航天大学で学んでいた羅茜茜(ルオ・シーシー)博士が、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で、12年前に指導の課程で陳小武からセクハラ行為を受けたと告発。次の日にはその証拠となる音源なども公表していた。

この告発について羅博士は、「私は恐くない。他にも6人の被害者がいて、私たちは最後まで戦う!」とメディアに語った。羅博士と他の6人は、陳教授によるセクハラ行為の証拠の音源や、学生への体罰、(既婚の)女子学生に離婚を迫ったこと、学業不正などの証拠も握っているという。

今回の告発について中国メディアでは、「中国版#Me Tooがやってきたのか?」と伝えられている。「#Me Too(私も)」は、米女優のアリッサ・ミラノさんがツイッターで「セクハラや性的暴行を受けたすべての女性が『私も』と投稿すれば、問題の深刻さが分かってもらえるかもしれない」と呼び掛けたことをきっかけに世界に広がっているセクハラ告発の運動。しかし、中国では被害者の多くが沈黙しているという。

2017年3月の「中国の大学在校生と卒業生がセクハラを受けた状況調査」によると、在校生のうち70%の人がセクハラ被害の経験があると回答。そのうち女性が75%を占めた。調査によれば、セクハラ被害を学校や警察へ通報したのは100件当たり4件にも満たず、多くの被害者が沈黙している現状があるという。(翻訳・編集/山中)

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