抗日戦勝70周年の軍事パレードで天安門観光できず、ドイツ人観光客が返金求めて訴える―独メディア

Record China    2018年1月19日(金) 0時40分

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17日、ドイツの国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトによると、抗日戦勝70周年記念パレードで北京の天安門と故宮に入れなかったドイツ人観光客が、旅行代金の返還を求めて訴訟を起こし勝訴した。写真は2015年、軍事パレードを前にした天安門。

2018年1月17日、ドイツの国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトによると、抗日戦勝70周年記念パレードで北京の天安門と故宮に入れなかったドイツ人観光客が、旅行代金の返還を求めて訴訟を起こし勝訴した。

原告のドイツ人2人は2015年夏、中国ツアーに申し込んだが、直前になって旅行会社から「抗日戦勝70周年軍事パレードがあるので、天安門広場と故宮は見学できない」との連絡を受けたため、キャンセルした。すでに支払った旅行代金の返還を求めるも旅行会社が拒否したため、2人は現地の裁判所に訴訟を起こしたという。

これまでに開かれた2審ではいずれも原告の訴えが認められ、旅行会社に3298ユーロ(約44万8000円)の返金を命じる判決が言い渡されていた。そして今月17日にはドイツ連邦最高裁判所もこの判決を支持し、原告が勝訴した。最高裁は「世界的に有名な観光地の行程が突然旅行会社によってキャンセルとなったのは、観光商品の明らかな欠陥であり、顧客に全額返還すべき。故宮は北京で最も重要な観光スポットの1つだ」としている。

一方、旅行会社の弁護人は「天安門広場と故宮の見学がなくなっても、このツアー全体の性質に大きな変化はなかった。もともとフェリーのツアーであり、2つのスポットに2−3時間の見学時間しか設けていなかった。14日間の旅程のほんの一部に過ぎない」と主張していた。

記事によると、専門家の間では最高裁が下級審の判決を支持するとの見方が強く、判決は想定通りだったようだ。ドイツ弁護士協会の観光法専門家は「これほど重要なスポットを約束に反して削除するというのは、中国旅行の意義が削がれることになる。最高裁はこれまでの判決を変えないだろう」と語っていたという。(翻訳・編集/川尻

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