<寄生虫>淡水魚の刺身で肝吸虫症患者が多発=肝硬変の恐れも―中国

Record China    2011年9月26日(月) 21時23分

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24日、淡水魚の刺身が流行している中国南部の広西チワン族自治区や広東省では、肝臓に寄生する肝吸虫症の患者が増えている。写真は中国でもポピュラーになりつつある日本の刺身盛り。しかし問題となっているのはあくまで淡水魚の生食だ。

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2011年9月24日、中国南部の広西チワン族自治区や広東省ではここ数年、淡水魚の刺身が美食としてもてはやされるようになり、その結果、寄生虫の肝吸虫症患者が急増しているという。新華網が伝えた。

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中国南部では淡水魚の刺身は名物料理となっている。日本の「鯉のあらい」のように、淡水魚の身を薄く切り皿にきれいに盛りつけたもので、調味料や薬味をつけて食べる。だが、疾病予防の専門家は「人間や家畜の糞尿で汚染された環境で育った魚を生で食することは、肝吸虫を体に取り込む危険性大」と指摘する。広西医科大学寄生虫学研究室の石煥煥(シー・ホアンホアン)教授によると、肝吸虫は人や犬、猫の肝臓に寄生。放置すれば肝硬変を引き起こすことに。

淡水魚の刺身で有名な広西チワン族自治区南寧市横県の2004年の肝吸虫症感染率は28.78%で、全国平均を大きく上回っている。このため同県では住民たちへの衛生管理や寄生虫駆除の指導を行うほか、寄生虫の怖さを広く啓蒙する活動も行っているという。だが、横県の刺身料理の歴史は数百年と古く、地元住民は「何を今さら」と寄生虫を気にする様子はない。問題なのは生食の習慣よりも、刺身となる淡水魚が泳いでいた川や湖の汚染状況なのだが、実際には食卓に上る魚の産地を誰も特定できないのが現状だ。(翻訳・編集/本郷)

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