中国が新しい成長モデルを模索=知的財産権と福利厚生を重視、負のイメージ脱却へ―スペイン紙

Record China    2011年9月23日(金) 7時32分

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18日、スペイン紙は「中国が模索する新しい発展の道」という論説を掲載した。“メイド・イン・チャイナ”という言葉には色々な負のイメージが付きまとう。今、中国はその払拭に挑戦しようと知的財産権保護や福利厚生に着手している。写真は浙江省寧波市の自動車工場。

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2011年9月18日、スペイン紙に「中国が模索する新しい発展の道」という論説が掲載された。“メイド・イン・チャイナ”という言葉には色々なマイナスイメージが付きまとう。知的財産権の侵害、産業空洞化、品質低下、不当競争など、これまで西側に与えてきた負のイメージを今、中国は転換しようとしている。20日、新華網が伝えた。

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今年3月に開催された「両会」(人民代表大会、政治協商会議)の席上、今後の5カ年計画(第12次五カ年計画/2011〜2015)が発表された。簡潔にまとめると、「長期的に安定した、比較的速い経済発展」を目指すもの。労働者の賃上げ、人民元切り上げ、環境保護などのプレッシャーから、中国の工業が過去30年来にわたって続けてきた大雑把な生産モデルは通用しなくなってきた。一部の工場では外国人設計士の招聘、マイコン制御での機器運転、従業員のための運動場整備などの工夫を始めている。”

もちろん、これまでの中国の発展モデルは完璧だった。まずは低コスト、安定した政治体制と社会制度、改善が続くインフラなどで多国籍企業を引き付け、彼らの技術を学び、模倣して、地球上で最も多い人口を擁する国家の国民生活を向上し、巨額の投資でオリジナルの研究開発を行う。いまや、世界は中国を必要としており、中国以外の国へ同じような工業システムを移築することは難しくなっている。

とはいうものの、今回、始まったばかりの産業構造改革を深刻に受け止めている企業は多い。

「(中国の)請負業者が弊社の製品設計を盗むこともあるので、全ての契約には機密保持条項を追加しています。自社の製品設計の保護は製品の付加価値の所在を示すものであり、顧客保護にもつながります」。数年前なら、これが中国工場責任者の言葉だと信じた人はいなかったのではないか。(翻訳・編集/渡邊英子)

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