資金・原材料・人材の不足による中小企業の倒産、中国北部にも蔓延―中国メディア

Record China    2011年9月20日(火) 14時0分

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19日、中国南部で始まった資金、原材料、人材難の不足による中小企業の倒産が、中国北部にも拡大。全国の中小企業の60%から70%が現在深刻な経営難に陥っているという。写真は中国東北部・黒竜江省のアパレル加工工場。工員不足で生産停止状態に陥っている。

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2011年9月19日、中国南部で始まった「資金難」「原材料難」「人材難」の「三難」による中小企業の倒産が、中国北部にも拡大しているという。財経網が伝えた。

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吉林省では10万社以上の民間企業が、資金繰りの悪化や原材料価格の高騰、熟練労働者の不足の状況にある。吉林省工業情報化庁の白緒貴(バイ・シューグィ)副庁長は同省内の中小企業について「今年生き残るのは、例年よりも数段難しい。中小企業全体で現在560億元(約6700億円)の資金が不足しているが、これを解決する手立ては今のところ何もない」と話す。吉林省NAZDA自動車装備製造公司の劉軍安(リウ・ジュンアン)副社長も「中小企業の資金調達コストは12%を超えようとしているが、大多数の企業の利益率は10%にも満たない」と指摘している。

今年9月16日に開催された「2011年中国企業家フォーラム夏季サミット」の席上、中国民主建国会(民建)辜勝阻(グー・ションズー)中央副主席は「中国の中小企業の60%から70%が深刻な経営難に陥っている。その主な理由は融資が得られないための資金難だ」と発言。中央政府が「中小企業の大量倒産現象はない」と発表していることについては、「倒産企業はなくとも、大量の『死に体企業』が存在するはず。ただ正式な廃業手続きをしていないだけ」と語った。(翻訳・編集/本郷)

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