<レコチャ広場>中国人は全員が「冷淡症候群」、転んだお年寄りを助けないのもそのせい

Record China    2011年9月12日(月) 22時6分

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10日、中国人ブロガー・汪華斌氏は「利益が中国人を『冷淡症候群』にしてしまった」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は南京の建設現場で昼食をとる出稼ぎ労働者たち。

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2011年9月10日、中国人ブロガー・汪華斌(ワン・ホアビン)氏は「利益が中国人を『冷淡症候群』にしてしまった」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその内容。

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現代中国社会では道端にお年寄りが倒れていても、誰も助け起こそうとはしない。ぐるりと人垣を作って「どうしたんだろう?」と言い合うだけ。これは実際に武漢であった話しだ。ようやく誰かが警察に通報し、ギャラリーたちはそこで初めて転んで倒れていたことを知る。だが、お年寄りは息絶えていた。転んだ時に出た鼻血で窒息したのだ。誰かがもっと早く助けていたら、亡くならずにすんだのに…。

中年の中国人なら誰もが知っている。昔の中国人はとても親切だった。隣近所が親戚のような付き合いをしていたものだ。筆者の家もそうだった。兵役を終えた隣の家の息子が住むところがないというので、うちの台所を改装して住まわせたことがある。その時は「助け合いは当然」だと思っていた。ところが、時の移り変わりは人の心も変えてしまうらしい。隣の家が改装をする時、我が家の元台所は当然のように彼らの家の一部にされていた。

まさに「親切を仇で返された」という感じだ。同じような経験はまだある。昔の職場でのこと。筆者は常日頃からどんなことでも皆のためを思って行動してきた。自分の原稿料まで分け与えたこともある。実際のところ、同僚たちはそのお陰で随分と助かっていたはずだが、筆者が上司と衝突した途端、全員が上司側についてしまった。自分の保身のため、あれほど親しくしていた筆者を切り捨てたのだ。

街に出ても同じだ。相手の親切心を逆手にとって金をだまし取る輩がたくさんいる。健常者が障害者のふりをして物乞いするなど朝飯前だ。だから、街で困っている人や大変な状況に遭遇しても、ほとんどの人がまずは「ウソでしょう」と疑ってかかる。冷たい人だと思われても、騙されるよりはマシだという考えが染みついている。うっかり親切心を出して痛い目に遭った例を身近でたくさん見ているため、怖くて手が出せないのだ。

バランスを失った社会が冷淡な市民を生み出したといえる。中国人が冷淡なのではない。海外在住の中国人は普通に人助けをする。中国の社会が冷淡なだけなのだ。それが証拠に、外国人も中国では人助けをしたがらない。現代の中国人は利益ばかりを追求した結果、全員が「冷淡症候群」にかかってしまった。社会全体が病んでいる。これこそが、現代の中国と中国人なのである。(翻訳・編集/NN)

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