感情的過ぎる中国の対米観=実体としての米国を見るべき―英紙

Record China    2011年9月10日(土) 18時30分

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9日、フィナンシャルタイムズ中国語版は、中国人研究者・秋風氏のコラム「9.11:中国人の『米国への思い』」を掲載した。写真は2010年9月11日、世界貿易センター跡地。9.11を記念したライトアップ。

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2011年9月9日、フィナンシャルタイムズ中国語版は、中国人研究者・秋風(チョーフォン)氏のコラム「9.11:中国人の『米国への思い』」を掲載した。

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米国を襲った9.11テロ。中国国内の反応は真っ二つに分かれた。米国のシンボル・世界貿易センターの倒壊に喝采を叫ぶ者がいる一方で、「今夜、私たちは米国人だった」と米大統領に支援を表明する手紙を送る者もいた。

9.11後のアフガン戦争、イラク戦争の中で、「アメリカに対する思い」をめぐる議論はますます盛んになっていった。もっともこうした相反する「思い」は何も2001年に始まったわけではない。過去半世紀にわたる中国人の対米感情を象徴的に示す事例なのだ。

近代政治制度の教師、日本と一緒に戦った盟友、朝鮮戦争の敵、改革開放後の貿易パートナー。中国から見た米国の立場は大きく変わり続けた。1990年代には米国は日本を押しのけ、中国ナショナリストの最大の敵となった。また新左派にとっては現代資本主義システムの中核、覇権国家、中国が乗り越えるべき対象に移行した。

中国においては米国をどのように評価するかが、思想的立場を明らかにする評価軸となった。異なる立場に異なる評価が存在するが、そのすべてに共通する特徴がある。それは感情的であり過ぎること。今後はその「思い」を減らし、実体としての米国を見るべきだろう。(翻訳・編集/KT)



   

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