象牙やサイの角の不法取引が急増、最大の不法輸入国は中国―英紙

Record China    2011年8月21日(日) 19時36分

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14日、中国では経済発展に伴って象牙やサイの角などの不法取引に拍車がかかっている。写真は09年6月、杭州の税関で押収された密輸象牙製品。

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2011年8月14日、英紙ガーディアンによると、中国では経済発展に伴って象牙やサイの角などの不法取引に拍車がかかっている。17日付で参考消息(電子版)が伝えた。

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最新の研究レポートによると、04年以降、中国南部の象牙製品の販売量は2倍になっているが、その大部分が不法取引によるものだという。また、アフリカではサイの密猟も深刻化しており、欧州の博物館やオークション会社ではサイの角の盗難被害も発生している。

今年1月、ケニアの象牙専門家が広東省広州市と福建省福州市の象牙加工工場を調査したところ、広州では象牙貿易の数量は04年の2倍に増えていたが、多くの象牙に合法的な取引記録が存在しなかった。さらに、多くの貿易企業が法人登記さえされていないことが分かった。広州で販売されていた象牙製品6437件のうち、61%が不法な製品で、一部の販売店は不法な手段によって取得した象牙を所有していることを認めた。

象牙の国際的な取引は90年に禁止されているが、アフリカには自然死した象の象牙取引を認めている国もあり、中国は08年に62トンの象牙をアフリカから輸入した。

前述の専門家は、中国は依然として世界最大の象牙の不法輸入国であるとし、「これらの象牙の多くはアフリカから輸入されているが、絶滅の危機に瀕しているアジアゾウのものもある。販売店に対する調査がしっかり行われれば、不法貿易を大幅に減らすことができる」と指摘した。(翻訳・編集/HA)

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