不法滞在のベトナム人花嫁を狙った誘拐事件が多発―中国

Record China    2011年8月21日(日) 2時17分

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19日、中国の農村部で不法滞在のベトナム人花嫁を狙った誘拐事件が多発している。写真は05年、救出され帰国することとなったベトナム人女性。

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2011年8月19日、中国の農村部で不法滞在のベトナム女性を狙った誘拐事件が多発していることが分かった。鄭州晩報が伝えた。

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中国農村部に相当数のベトナム人花嫁がいるのは、もはや公然の秘密だ。彼女たちは不法入国、あるいは誘拐やかどわかしといった手段で農村に連れてこられ、結婚相手がいない農民たちに売り払われる。

道路も通じていない湖南省のある山間地域。この地もベトナム人花嫁が多い。近隣の村々で100人前後はいると見られている。ところが過去2〜3年間で数十人のベトナム人花嫁が行方不明になっているという。もともと不法入国の身、警察に訴えずに泣き寝入りするケースがほとんどだ。

失踪した胡建(フー・ジエン)さんの妻は、後に泣きながら電話をかけてきた。誘拐されて雲南省に連れ去られたという。電話を代わった誘拐犯は、2万元(約24万円)を支払わないと妻は帰さないと通告してきた。お金を支払えずに半月ほどが過ぎた日のこと、妻がまた電話してきた。福建省の農村に売られたという。暮らしが辛く、娘に会いたいとこぼし、迎えにくるよう胡さんに頼み込んだ。

妻を胡さんに売った仲買人自身が誘拐犯ではないか。そう考えた胡さんは仲買人を呼び寄せて拘束し、警察に突き出した。だが、まもなく釈放されてしまう。仲買人と誘拐犯を結びつける証拠がないためだと警官は説明した。手がかりを失った胡さん。妻はいまだに戻ってきていない。(翻訳・編集/KT)

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