「統一についてどう思う?」、中台間の温度差に驚く中国人―香港メディア

Record China    2011年8月18日(木) 12時56分

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17日、中国には「祖国統一」に熱心な人が多いが、実際に台湾を訪れるとその温度差に驚くという。写真は6月、台湾旅行に出発する上海の観光客。

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2011年8月17日、台湾で馬英九(マー・インジウ)総統が就任して以来、中台間の往来が大幅に自由化され、台湾を訪れる中国人観光客も増えた。メディアでも中台間の出来事が多く取り上げられるようになったが、「中台統一」はお互いにどう思われているのだろうか。香港のアップルデイリー紙が伝えた。

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米ニューヨーク・タイムズ紙が掲載した中国人観光客の台湾旅行を取材した記事によれば、初めて台湾を訪れる観光ツアーに記者が同行。添乗員がツアー客に「現地では政治を語らないこと」、「中台間については表面上の事だけを話すこと」、「法輪功のメンバーには近づかないこと」と釘を刺し、さらに「マナーに気をつけ、台湾の食事は中国とは違ってあっさりした味だということを理解すること」と語ったという。

そして中国人観光客が台湾で最も意外に感じ、そして驚くのが「台湾人の大部分が中国との統一を望んでいない」ことだという。中国人は台湾人に「統一についてどう思う?」と問い掛けることが多いが、台湾ではこの問題に熱心な人は少なく、せいぜい「自分が決められることじゃない」と答える程度にとどまり、聞かれなければ話題に上ることもあまりない。

中国はこれまで何十年もの間、「台湾を統一しよう」、「台湾を解放しよう」というスローガンの下で一般市民に呼び掛けてきた。そうした思想教育の中で育ったある女性を含め、台湾を実際に訪れた中国人の多くは、旅行後は「台湾が独立するかどうかは誰も気にしない」と、台湾の自由な雰囲気に触れることで中国共産党の洗脳教育から解き放たれているようだと記事は指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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