2011年8月9日、広西チワン族自治区に拠点を置く東風柳州汽車有限公司（柳汽）が、日産車の現地生産とエンジンの組立て製造を行うことが、このほど関係者の話で明らかになった。今後は東風汽車の南方生産拠点として重要な役割を担う。中国の各メディアが伝えた。

柳汽は2003年に東風汽車集団と日産の合弁会社である東風汽車有限公司に組み込まれたが、グループが積極的に技術や資金を援助することはなく、07年に発表した初の自主ブランド車「風行景逸」も不評だった。

しかし柳汽の年間生産販売台数が10万台規模にまで成長すると、態度が一変。6月末には東風汽車股フェン公司の朱福寿総経理、東風汽車有限公司の中村公泰総裁をはじめとするグループの幹部らが視察に訪れ、柳汽を全力で支援する意向を表明した。

中村総裁は、柳汽で日産車の現地生産とエンジンの組立てを行う考えを示した上で、東風汽車の南方生産拠点として位置づけ、技術支援に加え巨額の資金援助を行うと約束した。同社の2010年の乗用車販売台数は約6万台で、11年は12万台突破を目標に掲げている。（翻訳・編集/JX）