名門大生、教師を「テストの点数引き上げろ、でないと家族に危害」と脅迫―江蘇省南京市

Record China    2011年8月3日(水) 23時44分

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7月16日、「試験の点数を引き上げろ、家族に危害を加える」。成績を不服とした大学生が女性教師に脅迫メールを送り、教師が警察に通報する騒動があった。写真は湖北省武漢市の武漢中南民族大学。期末テスト直前、廊下などで最後の追い込み学習に入る学生たち。

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2011年7月中旬、中国・江蘇省南京市の教育部直属で“重点大学”に指定されているある大学で、女性教師が成績に不満を持った大学生から複数回の脅迫メールを送信され、教師が警察に通報する事件が起きた。2日、南方都市報(電子版)が伝えた。

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女性教師の楊華(ヤン・ホワ/仮名)さんは先月16日、学生の測量学のテストを採点した。その翌日午前、成績を不服とする学生から複数回にわたり、携帯電話に脅迫メールを受け取った。その内容は、点数を引き上げないと彼女の家族や息子に危害を加えるというものだった。

その日の午後、再び同一の差出人から3通のメールを受け取った。「60〜75点だった全学生の点数を90点の「優秀」に引き上げろ。さもなければ、お前かお前の息子に報復する」。

楊華さんはクラスの連絡簿を調べ、発信元の電話番号がの李明(リー・ミン/仮名)という男子学生のものであることを突き止めた。彼はかつて学生会の役員を務めたこともある人物だった。

しかし、出席簿を参照すると、李明は測量学の授業を頻繁にサボっていた。楊華さんは規定に従い、普段の授業態度を考慮して上から3番目のランクである「合格」の成績を与えた。彼女が受け持つ3クラス110人あまりの学生の実習成績は「良好」か「優秀」がほとんどで、「合格」の学生はたったの3人しかいない。李明はその中の1人だった。

脅迫を受けた楊華さんは李明が在籍する学院の副院長に電話をかけたが、副院長は「考えすぎだ」と取り合わず、すぐに電話を切ってしまった。しかし、近年の中国では大学生による殺人事件も複数件報じられている。彼女は未成年の息子の安全を考え、警察に通報することにした。

その後、彼女は自らのブログで、「私は一人民、教師として、学生の成績を真実に基づき公平に評価する権利がある」と宣言した。

数日後、楊華さんは李明から6通のメールを受け取った。彼は衝動に任せた乱暴かつ無礼な行為と思いあがった言動を詫び、楊華さんに対し、彼女とその家族には一切の危害を与えないこと、新学期に直接謝罪することを約束した。記者の質問に対し、李明は一連のメールを送ったことを認めたが、脅迫する意図はなかったと否定した。「自分は実行に移すための準備もしていないし、ただ、彼女をからかってやろうと思っただけだ。ちょっと冗談がすぎただけ」と語ったが、自分でも一時の衝動にかられたことをとても後悔しているようだ。(翻訳・編集/若林亜希)

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