スポーツ施設の建設は繁栄を示すため?多くは無用の長物に―中国

Record China    2011年8月3日(水) 10時13分

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1日、AFP通信は、中国の各都市で巨額を投じて建設されている体育館やスポーツ施設はスポーツイベントの数よりも多く、大会後の利用率が低いと報じた。写真は世界水泳選手権の会場、上海オリエンタルスポーツセンター。

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2011年8月1日、AFP通信は、中国の各都市で巨額を投じて建設されている体育館やスポーツ施設はスポーツイベントの数よりも多く、大会後の利用率が低いと報じた。2日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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7月に上海で行われた世界水泳選手権の会場、上海オリエンタルスポーツセンター(上海東方体育中心)は人々に鮮烈な印象を与えたが、今後の利用方法について多くの関係者が懸念している。上海の一等地に位置しているため、肝心のスポーツ以外の目的で利用される可能性が高いからだ。

上海には、十分活用されず、非難の的となっているスポーツ施設がすでにある。F1レース場だ。また、アジア最大のテニス競技場である上海旗忠森林体育城テニスセンターは、年に1度開催されるATPワールドツアーのために建設された。

北京にも、2008年の北京五輪のメインスタジアムとして利用され、世界から注目を集めた北京国家体育場(愛称・鳥の巣)があるが、今は他の五輪施設と同様、ほとんど活用されていない。

他の都市でも数多くのスポーツ施設が巨額を投じて次々に建設されている。中国であまり人気のないスポーツの国際大会開催を目的に作られた施設は、年に1回程度しかその種目に利用されないケースが多い。中にはその種目での利用が開催した国際大会1回のみの利用に終わるケースさえある。

英国外交官で、中国問題研究家のケリー・ブラウン氏は「こうした大型スポーツ施設は、世界に中国の富みや繁栄を示す以外に、一定の戦略的意義を持っているかもしれないが、多くは余分なものとも思える。中国経済が衰退したときには、中国経済がリーダー的地位にあった象徴になるかもしれないが…」と語っている。(翻訳・編集/HA)

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