<高速鉄道脱線事故>生存者見殺しなど「8つのデマ」に中国官製メディアが反論

Record China    2011年7月30日(土) 6時38分

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28日、中国共産党機関紙「人民日報」(電子版)は、浙江省温州市で23日に起きた高速鉄道の脱線事故に関する「8つのデマ」に反論した。写真は27日、立ち入り禁止が解除された事故現場で金属探知機を使い、車体の残骸を拾い集める近所の住民ら。

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2011年7月28日、中国共産党機関紙「人民日報」(電子版)は、浙江省温州市で23日に起きた高速列車の追突事故に関する「8つのデマ」に反論した。米華字サイト・多維新聞が伝えた。

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記事によると、「8つのデマ」は▽中国ではどんな事故でも死者数の上限は35人▽生存者を見殺しにした▽運転手の研修期間はわずか10日▽香港で哀悼デモが行われた▽車両を高架橋から下ろす時、遺体が落下した▽女の子を救った特警隊長が処分を受けた▽家族の承諾なしに遺体を勝手に火葬▽運行を監視する担当者は無資格だった―。

これらに対し、記事は全面的に否定している。まず、「死者の上限35人」説。35人を超えると党幹部が処分されるため、あらかじめ35人を超えないよう指示されているというもの。確かに1993年〜2011年に起きた中国での重大事故では死者がすべて35人だが、記事はこれを「偶然」だとした。

また、捜索活動が打ち切られた後、車内に人の手があるのが確認され、「生存者を見殺しにした」とされたことについては、捜索隊員の手だったと釈明。「研修期間10日」説についても、運転士は6月末までに200回以上の試験走行を繰り返していると反論した。

さらに、香港で哀悼デモがあったと報じた記事に添えられた写真は、昨年8月にフィリピンで起きたバスジャックの犠牲者を追悼した時のものだったと指摘。ぶら下がった車両を高架橋から下ろす時に遺体が落下したとされた件も、写真を良く見るとそれは車両の破片だったことが確認されたと否定した。(翻訳・編集/NN)

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