<高速鉄道脱線事故>中国と台湾の違いを「井戸」を例示して解説―台湾紙

Record China    2011年7月29日(金) 5時12分

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27日、台湾紙は地盤沈下防止のための沿線の井戸の封鎖を例に挙げ、中台の高速鉄道の違いについて報じた。写真は26日の中国高速鉄道脱線事故現場。

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2011年7月27日、台湾紙・聯合報は中台の高速鉄道の違いについて報じた。地盤沈下防止のための沿線の井戸の封鎖を例に挙げ、中国では強制的な井戸封鎖によっても安全は確保できなかったが、台湾では強制的な手段を講ずることなく安全を確保するなど、民主政治の原則に基づいて様々な問題の解決に取り組んでいるとした。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

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中国は官が強く民が弱い。一方、台湾は民が強く官が弱い。地盤沈下を防ぐための沿線の井戸の封鎖について言えば、中国では政府が封鎖と決めれば封鎖でき、民間にはこれに対抗する能力はない。一方、台湾では、高速鉄道建設着工とともに井戸の封鎖が唱えられてきたが、現在になってようやくその作業が開始されようとしている。しかも10年間に公共の井戸900カ所余りが対象となるだけで、灌漑用の民間の井戸18万カ所はそのまま残される計画だという。

中国では民間のことを考慮せず、たった1つの命令でことが済むが、台湾ではそういう訳にはいかない。選挙に対する考慮が、政府に軽率な行動を思いとどまらせるからである。台湾では高速鉄道と井戸の共存を達成しなければならない。

中国では井戸を封鎖できたが、高速鉄道の安全は保証できなかった。台湾は井戸を封鎖することはできないが、高速鉄道の地盤沈下を何とか防いできた。台湾政府は“高速鉄道と井戸”のような難問に常に直面しているが、こうしたやり方こそが民主政治の原則のあり方であり、民主政府の責任の示し方でもある。(翻訳・編集/HA)

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