<レコチャ広場>政治利用された高速鉄道、政策決定者は考えを改めよ―中国

Record China    2011年7月29日(金) 6時0分

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26日、中国浙江省温州で起きた高速鉄道事故を受け、コラムニストの姚秋風氏は「高速鉄道:一切を惜しまず、ただ政治的シンボルの価値のために」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は事故現場。

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2011年7月26日、中国浙江省温州で起きた高速鉄道事故を受け、コラムニストの姚秋風(ヤオ・チウフォン)氏は「高速鉄道:一切を惜しまず、ただ政治的シンボルの価値のために」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。

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過去数年、中国鉄道部はこれでもかというくらい、高速鉄道建設の「偉大な成果」を公表し続けた。中でも最も重要な指標は「距離」と「速度」だ。中国鉄道部の役人は意気揚々と「○○の指標が世界一になった」と言うことを忘れなかった。マスコミもこれを大々的に取り上げ、国民を誇らしい気持ちでいっぱいにさせた。

だが、高速鉄道が作られるのは国民の生活を便利にするためなのか、それとも政治的シンボルの価値を上げるためなのか。実際、過去数十年にわたり、政策決定部門が何かを決める際、最初に考えるのは「政治的な価値」だった。重要なのは技術や規模で世界一になれるかどうか。しかも必ず政治的な意義のある記念日に合わせて完成させなければならない。

そして、マスコミも政策の正しさを正当化するために集中して報道する。要するに重要な建設プロジェクトの基本的な指導思想は「政治的シンボルの価値を最大化させる」ことだと言っても過言ではない。こうした思想は地方の役人にも浸透し、「政績工程(政治的成績のためのプロジェクト)」や「面子工程(面子を保つためのプロジェクト)」が横行した。

政策決定者が「これは政治的な価値がある」と狙いを定めたプロジェクトは一切を惜しまず、信じられない速さと規模で完成させる。例えば、外国ならゴーサインが出るまで10数年かかるところを、中国は半年から1年で決まってしまう。高速鉄道にしても、外国なら営業運転では最高速度に余力を持たせるが、中国は技術的に可能な限りのスピードを出そうとする。そうしなければ、政治的シンボルの価値を最大化できないからだ。

鉄道部は高速鉄道計画の規模と営業速度を見直すことを表明している。だが、一連の高速鉄道の「躍進」と「減退」から我々が得た最大の教訓は「政策決定者は政治的シンボルへのこだわりを捨てるべきだ」ということ。国民が本当に必要とする公共物を地道に提供していくことが、最大の政治的価値を得ることにつながるということに気付くべきだろう。(翻訳・編集/NN)

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