08年脱線事故の賠償問題、3年経っても進展せず―中国

Record China    2011年7月28日(木) 11時20分

拡大

27日、2008年に北京発青島便の列車が脱線し、別の列車に衝突する事故を起こしたが、鉄道部はいまだ負傷者に十分な賠償ができていない。写真はその事故現場。

(1 / 4 枚)

2011年7月27日、中国新聞網によると、2008年4月に北京市から山東省青島市へ向かっていた列車が脱線し、山東省煙台市から江蘇省徐州市へ向かっていた列車に衝突した「山東省列車衝突事故」が発生したが、鉄道部はいまだ負傷者に十分な賠償ができていない。

その他の写真

事故に遭ったある女性は「賠償問題は今も解決できていない」と話す。事故当時28歳だった女性は瀕死(ひんし)の重傷を負い、右足を失った。駆け付けた家族は右足を失った女性の姿を見て泣き崩れたという。「起きてしまったことは変えようがない」と女性は話し、「政府の対応に期待するしかなかった」という。

しかし、事故から3年経っても賠償問題は進展していない。家族が北京へ毎月足を運び、政府や鉄道事業者と賠償について話し合っているが、死亡者への賠償金が20万元(約240万円)のため負傷者への賠償金はそれを上回ることはないとみられ、話し合いも裁判もまったく進んでいないという。

リハビリに掛かる費用は賠償金を大きく上回り、精神的にも経済的にも大きな負担を強いられており、政府に迅速な対応をするよう期待するとともに、同じような苦しみを味わう人がこれ以上出ないことを願う毎日だという。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携