<高速鉄道脱線事故>速報はマイクロブログで、テレビ・新聞は「完敗」―中国紙

Record China    2011年7月26日(火) 21時26分

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25日、中国紙は、浙江省温州市で起きた高速鉄道追突・脱線事故で、中国版ツイッター「マイクロブログ」などの迅速性に対し、テレビなどの既存メディアは完敗したと論じた。写真は25日晩、広場でキャンドルを灯し犠牲者を追悼する温州市民。

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2011年7月25日、中国紙・中国青年報は、浙江省温州市で起きた高速鉄道追突・脱線事故で、中国版ツイッター「マイクロブログ」などの迅速性に対し、テレビなどの既存メディアは完敗したと論じた。

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列車の異常を最初に世間に知らせたのは地元のネットユーザー「Smm_苗」さんのマイクロブログでの“つぶやき”だった。「暴風雨の後の高速列車がおかしい。カタツムリのようなのろのろ運転。事故など起こさなければ良いが…」というもの。これは2万4000回も転送(リツイート)され、7600件以上ものコメントが寄せられた。

その後も多くのユーザーが不眠不休で事故の情報をリアルタイムで伝えた。ポータルサイトにはけが人や収容された病院の名前。443万人のフォロワーを持つ浙江省委の蔡奇(ツァイ・チー)組織部長は事故発生の23日夜から翌日の午前2時18分(現地時間)までの間に36本もの情報を流し続けた。

一方、24日付全国紙の1面は温州の追突事故、ノルウェーの銃乱射事件、巨額密輸事件の主犯格が中国に送還されたことが同格に扱われていた。テレビニュースもノルウェーの事件現場を生中継しながら、温州の追突事故をテロップで流した程度だった。

こうした報道姿勢にネットユーザーから「追突事故現場を生中継で流しながら、ノルウェーの事件をテロップで流す方が普通だ」と批判が噴出。これを受け、25日の中国中央テレビ(CCTV)がようやく夜7時の看板ニュース番組で追突事故のニュースをトップ扱いで報じた。(翻訳・編集/NN)

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