中国政府、路線バスなど公共交通中心の発展計画を発表―バスメーカーに朗報

Record China    2011年7月22日(金) 7時45分

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21日までに、中国交通運輸部は「交通運輸十二五(第12次5カ年計画、2011〜2015年)発展計画」を発表した。路線バスを中心とした公共交通機関の発展に注力する方針で、バスメーカーにとっては成長の追い風になると期待が高まっている。

2011年7月21日までに、中国交通運輸部は「交通運輸十二五(第12次5カ年計画、2011〜2015年)発展計画」を発表した。路線バスを中心とした公共交通機関の発展に注力する方針で、バスメーカーにとっては成長の追い風になると期待が高まっている。中国の各メディアが伝えた。

計画によれば、第12次5カ年計画末時点での国内の道路総延長距離は450万キロを目標とし、このうち高速道路が10.8万キロ、2級以上の主要幹線道路が65万キロ、農村部の道路が390万キロとした。人口20万人以上の都市カバー率は90%超を目指す。

都市部では、中大型高級バスの保有比率を40%超に引き上げるほか、全国30都市をモデル都市に選定し、スムーズな運行やサービス向上に役立つスマート交通システムの樹立を目指す。また主要都市では500メートルごとにバス停を設置し、乗り換え待ち時間5分以内を目標とした。バス業界の関係者は、「理想のバス普及台数を人口比で考えるなら、ほとんどの都市で大幅に不足している」と述べ、全国でバスの販売台数が大幅に増えると期待を寄せる。

一方、地方の小規模都市や農村部では、道路の整備にあわせて都市と農村を結ぶ路線バスの整備を強化する。宇通客車、蘇州金龍など大手バスメーカーも農村市場を重視しており、安価で実用的な農村向けモデルを発表しているが、現時点で需要は多くないという。公共交通分野の専門家で重慶交通大学の王健教授は「交通運輸部門や地方政府がヒト、モノ、カネを十分に投資しなければ実現は難しい」と指摘。さらに「たとえ道ができてバスを配備しても、利用者が増えるかが問題だ」と述べ、将来を楽観できないと釘を刺している。(翻訳・編集/JX)

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