労働コストが上昇しても輸出大国・中国の地位は安泰だ―米紙

Record China    2011年7月15日(金) 7時49分

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11日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは記事「中国は世界輸出分野での優位を拡大」を掲載した。人民元レートと労働コストの上昇という障害があっても中国はなお強力な競争力を保持しているという。写真は中国の工場。

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2011年7月11日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは記事「中国は世界輸出分野での優位を拡大」を掲載した。13日、参考消息(電子版)が伝えた。

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10日、中国当局が発表した統計によると、6月期の輸出額は1620億ドル(約12兆8000億円)、上半期累計で8740億ドル(約69兆1000億円)といずれも史上最高額を更新した。前年同期比で20%近い増加となり、中国の輸出力を示す最新の証拠となった。

昨年から再開された一定限度内での人民元レート上昇、さらに中国国内の労働コスト上昇といった障害があっても、中国は強力な競争力を維持している。サプライチェーンが整備されていることも大きいが、加えて中国企業が生産拠点をより労働コストの安い地域に移したり、自動化を推進したりと努力を続けていることも大きい。

ある米玩具メーカーは全製品を中国で生産していたが、中国の労働コスト上昇を見すえ一部をベトナムに移転することに決めた。ところがベトナムの労働コストはあっという間に急上昇し、今では10%程度安いだけ。数年以内に追い付くことになるだろう。さらにぼろぼろのベトナムの道路を使って、中国から材料を取り寄せなければならない。

玩具だけではない。衣料品、靴、そして家具。中国は世界で圧倒的なシェアを誇る分野をいくつも保有している。ある専門家は「この状況には強い持続性がある。たとえ価格が5%変化したとしても輸入メーカー、サプライヤーは目的地を変えることはないだろう」と輸出大国・中国の地位がしばらくは揺るぐことはないとの見通しを示した。(翻訳・編集/KT)

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