2011年7月11日、中国の著名映画監督チェン・カイコー（陳凱歌）がプロデュースする舞台劇「希夷之大理」が、このほど雲南省大理市で上演スタートした。網易娯楽網が伝えた。

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雲南省の少数民族・ペー族（白族）に伝わる、美しい姫と猟師の悲恋物語を舞台化した「希夷之大理」。「さらば、わが愛/覇王別姫」「PROMISE 無極」などで知られる映画監督チェン・カイコーが初めて舞台プロデュースに挑戦し、中国でも人気の高い作曲家・久石譲が音楽を担当していることも話題に。大理市内のダムに、2億元（約25億円）を投資して巨大舞台を完成させ、周囲の山を背景に自然環境と融合した“実景ショー”として幻想的なステージを作り上げている。

何から何まで話題づくめの大型プロジェクト「希夷之大理」だが、ステージの建設段階で自然破壊を招いたことが、ネット上で大争議に発展。古都の面影を壊し、住民の生活を犠牲にしている、と地元からも不満の声があがっている。

観光活性化のカギとして期待を寄せている大理市では、地元住民のエキストラ参加、観光業・飲食業の振興などを挙げ、プラス面を強調するのみ。チェン監督からも、自然破壊トラブルについてのコメントは聞かれていない。

ここ数年、中国で人気の“実景ショー”だが、09年には北京五輪開会式プロデュースでも知られるチャン・イーモウ（張芸謀）監督が雲南省麗江市で「印象麗江」を上演し、大成功を収めている。（翻訳・編集/Mathilda）