<レコチャ広場>土地を奪われたインディアンの悲劇を中国で繰り返すな

Record China    2011年6月30日(木) 7時14分

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27日、中国人ブロガー、劉洪波氏が「脱出か避難か、それとも追放か」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は24日、貴州省桐梓で起きたチタン工場による塩素ガス漏れ事故で入院した周辺住民たち。

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2011年6月27日、中国人ブロガー、劉洪波(リウ・ホンボー)氏が「脱出か避難か、それとも追放か」と題した記事を中国のブログサイト・網易博客に掲載した。以下はその内容。

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貴州省桐梓で塩素ガス漏れ事故が発生し、周辺の学生や住民ら約100人が被害を受けた。現場は桐梓県楚米鎮元田村というとてつもなく辺ぴな村。事故を起こしたチタン工場は総投資額10億元(約124億円)、年商10〜20億元(約124億円〜約249億円)というビッグプロジェクトだが、一般的に考えて、このようなプロジェクトが地元民にもたらすメリットはない。ただ、汚染事故の恐怖にさらされるだけだ。

広西チワン族自治州賀州市黄田鎮東水村の牛車地村組という集落は、近くに二酸化チタンの工場がある。ここの村民はガンによる死亡率が非常に高い。水や土、空気などすべてが汚染され、村民たちはやむなく村を脱出。だが、これは脱出ではなく避難と言うべきだろう。工場は国有企業。ネットで調べると、「契約を重視し、信用を守る」「消費者の信頼に値する」などの称号が与えられている。

だが、企業というのは政府にどれくらい納税したか、銀行とどのように付き合っているかが評価の基準になってくる。どこに工場があるとか、地元の人たちの健康、現地の環境汚染などは全く重要ではない。テレビで大々的なコマーシャルを流すような会社でも、地元住民が外出の際にはマスクが手放せないほどの汚染を撒き散らしている。それでも企業の評価には響かない。だから、「ガンになるか、出ていくか」と開き直れるのだ。

のどかな村に突如やって来て環境を破壊する。突然の侵入者に住む場所を奪われた人々はやむなく故郷を後にする。これではまるで古くからの土地を追われた米国の先住民、インディアンの悲劇と同じだ。(翻訳・編集/NN)

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