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20日、ヤルツァンポ川から新疆ウイグル自治区まで引水しようという中国の「西線調水」プロジェクトに対し、インドのメディアや野党から強い反発の声が上がっている。写真はヤルツァンポ川中流。
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2011年6月20日、環球時報によれば、中国が以前から計画している、ヤルツァンポ川から新疆ウイグル自治区まで引水して、中国西北部の旱ばつ、砂漠化などを防ごうという「西線調水」プロジェクトに対し、インドのメディアや知識人から強い反発の声が上がっている。
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中国の「西線調水」が計画通り進めば、インドでは100万人を超える人々が“壊滅的”な被害を受けることになると反発する意見がインドのメディアや野党から出されている。しかしその一方で、インド政府は「中国の水利事業による損害はインドに発生していない」としており、意見が二極化しているという。
インド政府は16日、衛星画像なども利用して、中国がダムを建設するなどしてヤルツァンポ川から引水しようとしている計画が、その下流に位置するインドやバングラデシュに影響を与えるとする報道は事実ではないと指摘。
インドの英字紙ザ・タイムズ・オブ・インディアは19日、中国の計画は中印関係にとって利点はまったくないとし、ヤルツァンポ川の中下流域に住む人々に計り知れない損失が生まれるだけだと再び報じ、環境に与える影響は計り知れず、計画を阻止すべきだと伝えた。
ニューデリーの英字紙パイオニアも、インド野党による中国への反発と、彼らが国を挙げて中国の水利事業を阻止することに全面協力すると表明したと伝えた。また、水の流れを無理に変えることは国際法上でも問題があるとしている。(翻訳・編集/岡田)
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