逮捕された上海一の大富豪は、以前日本で育毛剤を販売

Record China    2007年1月22日(月) 15時54分

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先日贈賄などの容疑で再逮捕された周正毅氏は、「上海一の大富豪」と呼ばれる金持ちになった。しかし彼はもと貧しい生まれで、金持ちになるきっかけはなんと日本にあったという。

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2007年1月21日、贈賄などの容疑で上海市人民検察院に逮捕された周正毅(ジョウジェンイー)氏は、かつて不動産開発などで成功をおさめた、「上海一の大富豪」と呼ばれる有名人だ。米誌「フォーブス」の2002年の中国富豪番付では、資産3億2000万ドルで11位になったこともある。そんな彼は、意外なことに日本との関係が深いという。

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周正毅氏は1961年に上海市の楊浦工業区で生まれ、家庭は貧しかった。小学校時代は文化大革命の頃で、当時ほとんど勉強できなかったという。 17歳の時、周氏は家を離れて出稼ぎに行き、やがて上海市楊浦区でワンタン食堂の個人経営者となった。1980年代になって、周氏と妻の毛玉萍(マオユーピン)さんはしばらく雑貨店を経営していたが、その後妻は香港に出稼ぎに行き、彼は就学生として日本に留学した。留学といっても、さまざまな商品を買いつけては売るという、ほとんど商人のようなことをしていた。一番売れた商品はなんと「発毛剤101」だという。

1989年、周氏は金をためて上海に戻った。1994年に妻を呼び寄せ、2人は上海市内に珍しい料理店を開いた。店名は「阿毛燉品(煮込み)」という。この店をよく知る知人の話によると、これは日本のおでんからの発想だそう。あっさりしていておいしいため絶大な人気を得て、彼は本物の金持ちとなった。

1995年、周氏は金を中国株に投資して巨大な利益を得、1990年代後半に上海農凱(ノンカイ)発展集団を創業。2004年6月に、株のインサイダー取引きや資本金虚偽申告、脱税などで3年の実刑判決を受けた。一部の関係者の指摘によると、彼の事件は失脚した元上海市書記の陳良宇(ちんりょうう)氏にも関連していたという。

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