香港へ“越境”出産、8年で26倍増―中国

Record China    2011年6月17日(金) 21時51分

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16日、香港政府保安局の黎棟国局長によると、この数年、香港籍を持たない両親による香港域内での出産が激増している。02年には1250人だった出生数は10年に3万2653人にまで膨れ上がり、8年で26倍となった。資料写真。

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2011年6月16日、香港政府保安局の黎棟国(ライ・トンクォック)局長によると、この数年、香港籍を持たない両親による香港域内での出産が激増している。シンガポール華字紙・聯合早報の報道。

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黎局長は15日の立法会(議会)で近年、香港の永住権を持たない中国本土出身者の両親による香港での出産が急増したと述べた。02年には1250人だった出生数は10年に3万2653人にまで膨れ上がり、8年で26倍となった。今年も5月までに1万5513人が生まれている。

黎局長は、「香港で出生した子を持つことで、その両親が香港特区政府から特別待遇を受けるわけではない」としながら、その子供たちについては、政府が教育機会などにおいて一定の扶助を行うことを示唆した。香港政府は人口組成政策監督指導委員会を立ち上げてこの問題にあたるが、こうした“越境”出産について世論ではさまざまな意見が飛び交っており、対策は慎重に決めたい考えだ。

こうした子供の多くは、香港在住の両親の親戚や友人のもとに預けられ、故郷へ帰った両親と離ればなれに暮らしている。あるいは、香港と国境を接する広東省深セン市で生活し、子供だけ毎日“越境”通学をしているというケースもある。大勢の学童が国境を行き来するため、出入国手続きや周辺の交通が飽和し、これも問題となっている。(翻訳・編集/愛玉)



   

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