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6日、シンガポール華字紙は、一攫千金を夢見るだけで行動に移そうとしない香港の若者に対し、「中国本土は宝の山。まずは朝起きたら5分間、本土の人々が何を求めているのかを考えるべきだ」と論じた。写真は上海。
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2011年6月16日、シンガポール華字紙・聯合早報は、一攫千金を夢見るだけで行動に移そうとしない香港の若者に対し、「中国本土は宝の山。まずは朝起きたら5分間、本土の人々が何を求めているのかを考えるべきだ」と論じた。以下はその内容。
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中国国務院香港・マカオ事務弁公室の王光亜(ワン・グアンヤー)主任が先日、就任後初の香港訪問を果たし、現地の若者との座談会に出席。そこで冒頭、「中国本土をどんどん見て欲しい。上海や北京だけでなく地方都市も。国土が広いため発展の度合いにばらつきがあるが、西北部や西南部の未開発地域こそ、若者の起業にうってつけの条件が潜んでいるのだ」と語った。
質疑応答では、80年代生まれの若者の多くが将来への不安を口にした。王主任はそれに対する具体的な答えは示さなかったが、冒頭のあの言葉を香港の若者たちは良くかみしめるべきだ。
王主任の言葉を聞いて、記者は2年前に外国人の友人と話した内容を思い出した。彼は某国の香港駐在領事で、仕事内容を聞くと「中国の政治、経済に関するレポートを書く」とのこと。具体的には?とさらに突っ込むと、「簡単に言うと、毎日朝起きたらすぐ中国の胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席が今日は何を考えているのか、と考えるんだ」と肩をすぼめて笑った。
王主任とこの外国人の友人の考え方は基本的に同じだ。要するに「ビジネスで成功したければ、まずは自分から市場が何を求めているのか、現地に足を運ぶなりして理解する」ということ。そうすれば、チャンスは自ずとやって来る。80年代生まれの若者は「時代は変わった。昔のように簡単に金儲けができなくなった」と嘆くが、決してそんなことはない。
香港の大富豪、李嘉誠(リー・カーシン)氏(83)が起業した当時のような、黄金のチャンスがあちこちに転がっているような時代ではないかもしれないが、その代わり、今の時代には中国市場という金鉱がある。この市場が何を欲しがっているのかを知り、積極的に出撃すれば、大財閥だろうと小市民だろうと、金を掘り当てることは可能だ。
一攫千金を夢見る香港の若者たちよ、今やるべきことはただ1つ。それは「毎日朝起きてからの5分間、中国本土の民衆が何を欲しがっているのかを考えること」だ。(翻訳・編集/NN)
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