2011年6月15日、中国自動車工業協会が発表したデータによれば、東風ホンダ「CR-V」の5月の販売台数が、わずか5000台ほどだったことがわかった。4月に比べ50％以上の減少で、過去最高だった1月の販売台数1．6万台の3分の1以下に落ち込んだ。中国の各メディアが伝えた。

CR-Vは、中国のSUV市場で常に販売台数トップの人気車種だったが、3月に発生した東日本大震災の影響で生産台数が減少し、5月の販売台数は上位5位にも入らなかった。同社セールス部門の柳玉春副部長は、CR-Vの生産台数が月5000台程度にとどまっていることを認めた上で、「6月はさらに生産が減る見込みだ」と明らかにした。ただし7月からは徐々に回復する予定で、8月末には通常の生産体制に戻るため、「通年の販売目標は達成できる」と明言している。

一方、販売店のセールス担当者は「在庫はかなり減っており、納車に時間がかかっている」と説明し、いつ通常に戻るか見通しは立たないと困惑した様子で話した。生産工場は、現在も週3日しか稼動していないという。（翻訳・編集/JX）