対立の激化は南シナ海問題の解決にはならない―中国紙

Record China    2011年6月15日(水) 7時2分

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14日、中国人民解放軍機関紙は「対立の激化は南シナ海問題の解決にはならない」と題した記事を掲載した。写真は09年12月、第8回中越合同パトロールに参加するため、ベトナムのハイフォンに向かって出航した中国海軍艦隊。

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2011年6月14日、ベトナム海軍が南シナ海で実弾を使った軍事演習を実施したことを受け、中国人民解放軍機関紙・解放軍報は「対立の激化は南シナ海問題の解決にはならない」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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ベトナムが最近、中国の監視船が同国の探査船を妨害し、「主権」を侵害したと理由もなく非難している。13日夜には同国が主権を主張する排他的経済水域(EEZ)内のホンオン島付近で実弾演習も行った。このような紛争をあおり、対立を激化させるやり方は問題の解決には全くならない。

この問題は一朝一夕に解決するものではなく、まずは双方が誠意と忍耐を尽くし協力する姿勢で、話し合いによって適切に処理すべきだ。中国側はまさにこうした態度をとっており、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官も「中国側は一貫して南シナ海の平和と安定に力を入れており、関係諸国と共に努力して平和、友好、協力の海にすることを願う」と述べている。

南シナ海の島や礁を最初に発見したのは中国人で、周辺海域に対して争う余地のない主権を保有している。だが、中国は常に全体に目を配った度量の広い態度を取り続けているのだ。中国人は早くも秦・漢時代、南シナ海で通商や漁業活動を開始。唐代にはすでに中国領としていた。明代でも行政の管轄範囲に組み入れ、巡視のための役人も送り込んでいる。第2次大戦中は日本が占領したが、戦後、中国政府は軍艦と役人を派遣して取り戻し、広東省の管轄とした。

国際法上、こうした行為は主権行使にあたる。当時、周辺国家は何の意義も唱えなかった。1958年、中国政府は領海声明で「南シナ海は中国領」だと宣言したが、ベトナムの当時のファム・ヴァン・ドン首相はこれに賛同を示した。ところが、1968年に国連機関が豊富な石油資源が埋蔵されていると報告すると、周辺国家は次々と主権を主張し、占領行為を取り始めた。

中国と周辺国家の領有権争いはこうして始まった。争いの発端は彼らが南シナ海の石油・天然ガスに欲を出したことであることは明白だ。(翻訳・編集/NN)

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