2011年6月12日、中国河北省の潘家口ダムにある「水中の長城」が最近の干ばつにより、姿を表した。新華網が伝えた。

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高く険しい山峰の間を延々と連なる万里の長城は、河北省承徳市寛城満族自治県の潘家口ダムに至ると水中にもぐり込み、独特の奇観「水中の長城」を形成する。500年以上前に建てられた喜峰口、潘家口城堡は明代（1368〜1644年）の長城の重要な要塞で、当時の中原（文明の中心地）から北の果てや東北の辺境に向かう重要な交通路だった。この一帯の長城の長さは計50キロ、見張り台は21カ所に上る。

1975年、中国政府がこの地に建設した華北地区最大の水利プロジェクト、潘家口ダムの貯水後、水位が長城を上回り喜峰口と潘家口城堡は水中に沈んだ。だが、近年の干ばつや下流の都市部での水使用量の増加により、ダムの水位が低下。これに伴い、「水中の長城」は何度も姿を表すようになった。今回の出現は、降雨量の増加と都市部での水使用量の減少により、水中に姿を消していた昨年10月以来のこと。（翻訳・編集/NN）